The Art World This Week 今週のアート業界
MutualArtが配信するニュースから、今話題のアートネタをピックアップ。
今週アート業界におこったアレコレを、Curioオーナー渡木のコメントと共にお届けします。
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・Paris Louvre Reopens, As Dozens Of New Coronavirus Cases Hit France
コロナウィルスの感染が拡大している中、パリのルーヴル美術館が再開
水曜日の午前中、スタッフと美術館間で話し合いの場が持たれ、正午には営業を再開することがツイートされました。
※キュリオ・渡木コメント
『ルーヴル美術館の大きさからすると、密集はしずらく、美術館なので換気も良いだろう。リスク管理しやすい環境なので、前向きな対応はうれしい。』
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・Amid Rising Global Concerns Around Coronavirus, Art Dubai Postpones 2020 Fair
世界的に広がるコロナウィルスへの懸念の中、アート・ドバイも2020年のフェアを延期に
フェアでは、3月の同じ日に地元向けのプログラムを実行すると発表しました。
※キュリオ・渡木コメント
『このアートフェアの規模が分からないが、アートフェアはコントロールやリスクのコントロールが難しいので、やむを得ずというところか』
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・Venice Architecture Biennale Postponed as Coronavirus Fallout Continues Apace for Art Events
ベネチア建築ビエンナーレ、コロナウィルスの影響が続く中で、アートイベントと合わせて、延期を決定
イタリアにおけるコロナウィルスの関連死者数が増加したため、政府は3月15日までにすべての学校と大学を閉鎖すると発表しました。
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・Ulay, Boundary-Pushing Performance Artist, Dies at 76
ウライ、極限を表現するパフォーマンスアーティスト、76歳で亡くなる
彼はマリーナ・アブラモビッチとの12年間に渡る、クリエイティブでロマンチックなパートナーシップで、名声を上げました。
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・Once Attributed to a Male Artist, ‘David and Goliath’ Painting Identified as the Work of Artemisia Gentileschi
かつて男性アーティストの作品だとされた「ダビデとゴリアテ」の絵画、アルテミジア・ジェンティレスキの作品だと判明
作品保全の作業で、ダビデの剣の柄に沿ってバロック芸術家の署名アルテミジア・ジェンティレスキの名前が明らかになりました。
※キュリオ・渡木コメント
『技術進歩により新事実が判明するのはどの業界も変わりない』
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・Turkey Frees Kurdish Artist Fatos Irwen, Imprisoned Since 2016
トルコ、2016年から投獄されていたクルド人アーティストのFatos Irwenを解放
Fatos Irwenは、警察に抵抗し、デモや集会に関する法律に違反し、テロ組織に属していると告発されていました。
※キュリオ・渡木コメント
『政治と芸術は常に対立しているのは、トルコに限らず、この日本でも同じ。反発しないと権利を維持できなくなる』
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・Plans to Transform Australia’s Cockatoo Island Into Permanent Art Site Rejected
オーストラリアのコッカトゥー島を永久的なアート展示の場にする計画、拒否される。
この計画は、シドニー港連邦団体により拒否され、この動きが島の歴史的側面に悪影響を及ぼす可能性があると述べられました。
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・‘Stolen’ Ancient Sculpture Returned to Nigeria Is ‘the Kind of Fake You Could Buy on Ebay’, African Art Expert Says
ナイジェリアに返された「盗まれた」古代彫刻は、「Ebayで買える偽物の種類」である、とアフリカの芸術の専門家が言及
ベルギーの弁護士は、各国が急いで、遺跡や作品を取り戻そうとしていることが、問題の一部だと述べています。
※キュリオ・渡木コメント
『どういう経緯で返還されたのか?eBayやヤフオクなどでは当たり前のように贋作が出品されている』
※この記事はMutualArt Magazine の掲載記事「The Art World This Week」の抄訳です。